コースは西堀ローサをスタート⇒新潟花街⇒白壁通り⇒風の館⇒どっペリ坂⇒新潟カトリック教会⇒オギノ公園⇒西堀ローサ終点が定番です。
9月27日(土)の午前(9:30〜13:00)私はこの時間の当番に当たり、2人の女性(50代?)をガイドしました。お二人とも市内江南区の方でしたが、今まで新潟の花街や周辺へはあまり縁がなかったとのことです。
新潟花街で最初に目にするのは、鍋茶屋通りに面した新潟の代表的な老舗料亭「鍋茶屋」です。
鍋茶屋通りから坂内小路を渡り小路をを進むと、花街を影から支える「市山流宗家宅」があります。
鍋茶屋の風格ある佇まい、市山流家元の住宅や町屋の建物、整備された石畳の道路、狭い小路など関心は尽きないようです。
市山家から狭い六軒小路を古町通りを横切り西堀通りへと進むうち、数多くの割烹・料亭飲食店などのお店にびっくりしておられました。
六軒小路を抜けると目の前に新潟を代表する老舗ホテル「ホテルイタリア軒」が目の前に現れます。
落ち着いた雰囲気の中、右手に赤レンガ塀に囲まれた、日本年金機構の建物が現れました。ここは昭和47年(1971)まで新潟刑務所の有った場所の名残の刑務所の塀の一部がを使ったものです。
更に煉瓦塀は小路の先まで続きますが、小路入口に「獄極楽小路」と書かれた札が目に入ってきます。
小路の左側は、料亭「行形亭」の高い黒塀に囲まれ、右側は刑務所の赤レンガ塀であることから、地獄極楽小路と呼ばれるようになったものです。
地獄極楽小路から右手の通りは白壁通りで、行形亭や旧斎藤家別邸など白壁の塀や蔵が並んでいます。
行形亭と隣り合わせに、旧斎藤家別邸があります。廻船問屋として栄えた新潟の三大財閥(白勢・斎藤・鍵冨)の夏の別邸で、大正7年(1918)に四代斎藤喜十郎によくって建てられ、格式高い日本建築と回遊式の庭は四季を通して美しい。ガイドは外観からの説明になっていますので、玄関付近で概要説明をしました。
坂口安吾(1906〜1955)明治39年生誕の碑があります。
私のふるさとの家は 空と 海と 砂と 松林であった
そして吹く風であり 風の音であった
新潟大神宮の境内を横切り、ここからは、迷路のような小道へと入って行きます。秋の草花が咲き誇っており、「わぁきれい!名前なんだっけ」などさすが女性ならではの言葉も聞かれました。
坂の上からの市街の景観が見ごたえあります。
ガイドをしながらお客の視点で見る、まち歩きの楽しさの一面を再認識させられました。